俺から離れないで
材料調達もやっと半分くらい終わった。
思っていたより、荷物が多くてびっくりしたけど…
それより、この男の子…なんか、不思議な感じ…
「先輩」
「は、はい!!」
うぅ…いきなり、話しかけられて変な声出ちゃった…
「あ、すみません。驚かせちゃいましたね」
「あ、いえ…」
「先輩、名前聞いていいですか?これからも、色々あると思うんで」
「あ、はい。えっと…加藤 玲奈です」
「ありがとうございます。
俺は、深瀬 悠太(フカセ ユウタ)です」
深瀬悠太…深瀬…
『僕、……せ……た!よろしくね!玲奈ちゃん!』
あれ?この子…
「あの、「玲奈先輩、荷物持ちますよ」」
「えっ?あ、大丈夫だよ!このくらい」
「でも、さっきからフラフラして危なっかしいです。だから、貸してください」
両手に持ってた荷物を全部取られてしまった。
私、年下の子に気つかわせちゃった…しかも、言葉被って聞けなかったし…
「玲奈先輩、行きますよー」
「あ、待って!」
後ででも、聞けるよね…?