俺から離れないで
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「確かに全部ね。はい、二人ともお疲れ様。もう今日は帰っていいわよ」
材料調達も全部終わって先生に届けてから私たちは帰ることになった。
カバン取りに行かなきゃ。
教室にカバンを取りに行ってから、学校を出ると思った以上に外は暗かった。
「あ、玲奈先輩だ」
「え、深瀬くん?!帰ったんじゃ…」
「暗いのに、女子一人で帰らせるほど俺酷くないですよ。送ってきます」
『玲奈ちゃん!一緒に帰ろっ!』
やっぱり…
「あの…深瀬くん」
「なんですか?」
「私の事覚えてる、かな…?」
この子だ…この子が、私の初恋の子…
「はぁ…やっとですか?」
「えっ…?じゃあ、やっぱり…」
「そうですよ、俺たち小学生のとき一緒だったんですよ?
もう、分かったことだし敬語やめるよ?
でも、気づくの遅かったね。俺は、最初見た時に分かったけど?玲奈ちゃん?」
「えっ…!ちょっ…!いきなり、敬語やめないでよ!」
「ははっ!玲奈ちゃん、顔真っ赤!」
やっぱりだ…やっぱり…あの、深瀬くんだ…
深瀬くんは、私よりだいぶ大きいし声も変わってた。
でも、笑った顔は全然変わってない…
嬉しい…5年くらい経ってまた会えた…
何を話していいかわかんなくて、考えてるうちに家についてしまった。
「ふ、深瀬くん!」
「んー?」
「あ、明日もよろしく…!ここ、私の家だから、じゃあ!」