夜の甘やかな野望
「へ~、意外だね」
「留学決まってたから、手を出すつもりなかったってのに、いらん独占欲に駆られて、手だけ付けた」
「うっわー、鬼畜。
ってか、ダサい」
「おめーな」
「碧ちゃん、かわいそー」
「切るぞ」
「すいません。
だけど、よく、そっから捕まえられたね。
碧ちゃんだと、どこかに隠れて見つけられなさそう」
宗忠の中のイメージは小さな白いウサギさんだ。
「文字通り、再会した時、その場で捕まえたから。
婚姻届、送ってもらったろ?
遠距離で危なくなっても大丈夫なように、首輪をつけておいた。
後は不安を与えないよう、日々努力」
宗忠は、“あ~”と思わず碧に対する同情のこもった声を出した。