保険彼女と日向くんの甘々同居生活
耳元で
「惨めね」
鈴のなるような綺麗な声がした。
それは悪魔のような囁きだった。
....っ。
一発殴ってやりたい衝動にかられた。
でも、そんな事できない。
先輩が私を好きでいてくれていて、加恋さんが一方的に先輩に好意寄せているなら別だけど、そうじゃない。
ーーー捨てられたのは私なんだから。
「徹っ。寒かったよぉ。あっためて?」
後ろでそんな声が聞こえる。
でももうあそこには私の居場所はない。
........立ち去らなくちゃ。
腕時計を見る。
11:40
もうこんな時間になってたんだ。
今年の誕生日は一人、か。
バイバイ。私の誕生日。
バイバイ。ーーー先輩。