保険彼女と日向くんの甘々同居生活

赤の女王

ーーーーーーーーーーーーーーー

「愛花おはよ〜」

「おはよう」


だるだるとした挨拶をしてくるのは
私の唯一無二の存在、林 美々(みみ)だ。


自称顔は平均、頭脳も運動神経も平均
性格はだるさMAX、

というごく普通の女の子。



私から見れば美々の顔は
平均以上あると思うけどね。





席に座り(ちなみに美々の後ろ)
教科書を閉まっていると
ゆっくりと後ろを振り向いてきた美々が

目を細めながら私を見てくる。







「愛花さあ、先輩となんかあった?」



「え?」



…いきなり何?!






唐突な質問に明らかに
動揺してる私を見た美々が





「やっぱりね〜。いつもなら朝から先輩が先輩がーって煩いのに今日は何も言わないんだもん」



「あははは」



私ってそんな先輩の話してたんだ、あはは。








「で、喧嘩したの?」





頬杖をつきながら
面倒くさそうに聞いてくる美々。




だるだるしてるのに、さり気なくこういうところ気づいてくれるんだもんな〜。




本当、頭が下がるというかなんというか。









「別れちゃった」
< 81 / 121 >

この作品をシェア

pagetop