【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。
「違うっ!照れてるんだよ……彩音さん何でそんなに素直なの?」
「え……だって、もう付き合ってるようなものだし」
「え!?俺『ちゃんと』告白してませんよ!?」
「……キス、したのに?」
「それはっ……そう、だけど……」
「あれが告白かと思ってたからそうだと思ってたんだけど、違うなら……そっか、付き合ってないのか……」
「いや、ちょっと待って!その考えは無しにしないで!」
私の発言に食い掛るように自分の言葉を被せて来た清良君だったけれども、顔は隠れたまんまでなんだか間抜けで、可笑しくて笑いを堪えるのが辛かった。
電車を降りた後もその笑いは止まらなくて、そんな私を清良君は、駅の構内にあるコインロッカーから大きなリュックを取り出しながら悔しそうに睨んでいた。
「そのリュックは変わらないんだね」
「なんだかんだ使い慣れてるから、荷造りするのに楽だったんだ」
「なるほどね。じゃあ、帰ろうか」
「うん」
その「うん」と同時に、清良君は私の手を取り握った。