傷痕~想い出に変わるまで~
「あのさ。そんなに仲良かったなら、元旦那が篠宮と結婚して就職してからのことも聞いたりしてないかな?」

結婚して間もないうちは休みの日に私たちの家に遊びに来たり、一緒に遊びに行ったりもしたけれど、しばらく経って仕事が忙しくなると私は休日出勤が増えて会わなくなった。

私が仕事をしている間、光が誰と何をしていたのかなんてよく知らない。

「どうかな?結婚してから何度かは私も一緒に会ってるけど…光が個人的に会って話したことまでは知らないから。」

「いい機会だから聞いてみれば?本人が篠宮に話さなかったこと知ってるかも。」

気にならないと言えば嘘になる。

気の置けない友人になら妻の私には話せなかったことも打ち明けたりしたんだろうか?

「なんか…本人のいないところでそういうの、あんまり気が進まないけどね。」

「バカ、本人目の前にして話せると思うか?むしろいないから聞けるんだろ。」

「そうなんだけど…。」

光のいない場所で彼らがそんな話をするかどうかはわからない。

けれどもし想像もつかないような衝撃的な真実を突き付けられたら、私は立ち直れるだろうか?

「一人で聞く自信がないなら俺も付き合う。」

「うん…考えとく。」



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