幾年の愛を


なぜ名前を知っているのかそれすら
今の私には突っ込む気力すらない。
ただ黙って私の頭を撫でてくれるぬくもりに私はまた涙が流れた。

「采羽…」

「大丈夫です。心配かけてす…」

「俺に嘘はつくな」


言葉を遮られ、私は驚きながら
上を見上げると心配そうに見つめてくる
彼が私の首筋に顔を埋めてきた。


「怖い…私は怖いんです…皆の…
人の目が…怖い…」


震える私を黙って抱き締めてくれる彼は
凄く暖かかった。

「大丈夫だ、俺がいる」

そんな言葉なんて信用かさならないのに…
この時の私は確信もないまま

「…はい…」


信用しようとしていた。




泣きやんだ私は少し頭を冷やそうと
公園を歩くことにした。

そういえば、この人の名前って聞いたことなかったな…

私は隣で歩いている男の人をみて
たずねてみた。
 

「お名前…聞いても入いですか?」

「……レムだ」

「レムさん…ですか(ニコ」


 
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