桜の舞う世界
「巫女が好きだ……離したくない」
シズキは続いて言った
「巫女が初めて俺に贈り物を贈ってくれた
人間が空狐の俺に名を与えてくれた…
久しく嬉しいと思う気持ちが溢れたんだ」
「何より不思議だったのが…
初めて君に離したくないと……繋がりを
求めてしまったこの気持ちのワケが
何なのかだった」
「でも今ならそのワケが分かる」
嫌だ。
それ以上聞いてしまったら……
私が叫んでいるのに彼は言葉を発する
「君が好き…」
聞きたいようで聞きたくなかった