ダントツ!!16番人気の翔馬くん finalステージ
『如月…お前さぁ、俺に彼女がいんの、そんなに意外なわけ?』


俺は頭をボリボリと掻きながら如月に訊ねかけた。


すると如月は、俺を凝視しながら大きく頷いた。


『うん。すっごく意外。』


『って、そんなにキッパリ言わなくても…』


俺は苦笑いを浮かべながらハッと鼻で笑った。


コイツ、すっげぇ失礼な奴だよな。


一体、俺のことなんだと思ってんの?


『だって、先生は翔馬くんが好きなんでしょ?』


『はぁ?』


俺は顎に人差し指を当てながら、さも今さらとばかりに訊ねかけてくる如月を見ながら素っ頓狂な声をあげた。

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