嘘つき姫と真実の姫
さて、と。

「祐輔くん?」

「なんだ?」

「警備のこと。」

警備の名前を出した瞬間顔がこわばった祐輔くん。わかりやすすぎる。

「ねぇ、なんで黙ってたの?」

顔は笑ってるけど目は笑ってない私に祐輔くんの顔がさらにこわばっていく。

「あ、ああ。それよりさっきの電話直子からだったのか?」

はぁー

「祐輔くん?質問してるのは私よ?話を逸らさないでくれるかしら?」

「、、、、、」

「で?答えてくれるわよね?なんで言わなかったのかしら?答えられるわよねぇ?」

よほど怖いのか花奈の顔が怯えていて、梨花たちも泣いてはいないけど泣きそうな顔をしている

「で?どうなの?」

「待て。栞菜。梨花たちが泣きそうな顔してる。取り敢えず落ち着け」

ッチ。梨花たちを盾に使ったわね。
まぁいいわ。

「帰ったら覚えててね★」

「ママ?」

花凛。震えてるけどそんな怖かったのかなー?

「花凛、ごめんね。もう大丈夫よ。祐輔くん以外に怒ったりしてないもの。」

それより
「そろそろ出ましょうか」

私がそう言うとみんな用意を始めた

「お姉ちゃん」

「花奈?どうしたの?」

「これで解散?」

ああ。
「あなたたち決めたらいいわ。あんだけ広い家だから泊まってもいいし。倉庫に帰ってもいいわよ。」

「泊まりたい!!!」

「ふふ。わかったわ。」

でも

「騎壱たちはどうするの?」

「あ?どっちでもいい」

「なら騎壱も泊まりだね。いい?お姉ちゃん」

なに勝手に決めてんのよ
まぁいいんだけど

「ええ。もちろんよ」

それからみんなで片付けをして家に帰った。
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