鬼上司は秘密の恋人!?
 


ある日幼稚園へ祐一を迎えに行くと、祐一の目が微かに赤くなっていた。
泣いたんだと分かる少し腫れた目。
後ろめたそうに園長先生の足にしがみつき、こちらを見上げる祐一の前にしゃがみこんだ。

「なにかあったの?」

私の問いかけに口をきつく結んだまま答えない祐一の代わりに、園長先生が話してくれた。

「クラスのお友達とちょっとケンカしちゃってね」

祐一がケンカをしたなんてはじめてで、驚いて顔を上げる。

「男の子同士だから、ケンカなんてよくあることだし、お互い上手にごめんなさいしてもう仲直りできたもんね?」

園長先生の言葉に、祐一は無言のまま頷いた。

「そうですか、すいません」
「いいえ。祐一くん。明日も元気に幼稚園に来てね」

園長先生の優しい声に、祐一は小さくうなずく。
でもいつものような元気がなくて、心配になってぎゅっと小さな手を握った。


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