抱きしめても、いいですか?【完結】
電車の出入り口のところによりかかり、私は窓の外を見た。

街はとても明るくて
クリスマスのイルミネーションがまぶしい。

ふと、ドアのガラスに目を向ける。
若干疲れ切った私自身がドアに映っていた。
前髪、そろそろ切ろうかな・・

そのまま目線を横に向けると、

ん?

見かけた顔が、ドアに映っていた。

ん?

『あ!』

言葉と同時に、ドアの反対側に立っている男の人を見た。

彼だ!

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