暴走族に恋をする。



━━━30分後


「快斗って現代社会苦手?」


「………だから数学にしなって。」


ダメなわけじゃないんだけど………

オチケンさんの教え方を知ってしまった私には、快斗の現代社会の教え方ではわかりにくく感じてしまう。

数学は抜群に教え方が上手いんだけどな。英語もそこそこ上手だし。


「…ね、快斗の部屋行きたい。」


「え?なんでまた急に。ここやだ?」


「ううん、そうじゃなくて
頭いい人はどういう環境で勉強してるのかなって見たくて。」


「あぁ、勉強スペース?いいよ。」


そういって立ち上がり、私も立ち上がると、さくらも立ち上がって伸びをした。


「…ふふ、ちっちゃいのに立派な伸びをするね。」


「いっちょまえでしょ。」


「こんなに小さくても生きてるんだもんねー。」


「桜子ちゃんが助けたからね。」


「快斗が拾ったからでしょ?」


ソファに座るさくらを見るためしゃがんだ私たちは、目を合わせて笑った。

どちらかだけがいてもダメだったんだ。
二人いたから、きっとさくらは今生きてるんだよね。

前に快斗が私にそう言ってくれたよね。


そうやって、誰かと足して1になるのも悪くないって思えるようになったよ。私も。



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