暴走族に恋をする。
それから一時間ほどして目的地の動物園へと到着した。
友達がいない私は当然ひとり。
なにが楽しくて一人で動物を見なきゃいけないのか…
「桜子。」
そんな私に声をかける一人の男。
「涼介か。なにしてんの?一人?
…なわけないよね。」
「友達あっちにいるけど、桜子がいたからこっち来た。
一人?」
「まあね。私に友達なんかいないし。」
「じゃあ俺と飯食おうよ。
俺腹へったし、この上、広場になっててめっちゃ景色いいから。
行こ。」
そういって私の腕を掴んで無理矢理連れていく。
涼介は昔から本当に変わらない。
……私の…大好きな唯一の幼馴染みだ。
涼介は私よりも頭がいいのに、彼女がこの高校に進学するらしくて秀明に決めたとか。
ベタ惚れすぎて…ね。
「彼女は?」
「はは、遠足まで一緒とでも思った?
学校行事は友達と、なんだよ。」
「ふーん、そうなんだ。」
そして私は涼介に連れられ階段を登り、山の上の広場へと来た。
「帰りは滑り台で帰れるよ。」
「私がやるわけないでしょ。」
「はは、ほんっと桜子も変わったよな。
中1の終わりまでは普通の女だったのにな。」
「思い出さなくていいよ。」