TUG of WAR ~恋のつな引き~
それは理由になってないでしょ。

だって他にも頼める人いるわけだから
わざわざ和解したくらいで私に戻す必要なんて一切ないのに。

というか、そもそも根本から勘違いしてる。



「先生、私に頼まないでくれって言った理由覚えてないんですか。
他の女子生徒に妬まれたりするからですよ。」

「!!」



顔にしまったと分かりやすく書いてあってすぐに察した。

まあドジな瀬名先生も見れたからいいや。



「ごめん.......すっかり忘れてたわ.........。今日だけ勘弁。」



瀬名先生は必死に謝る。

私たちの教室が3階なので、生物室まですぐに運ぶことができた。



───生物室に入るのは最後に荷物運ぶの手伝った以来?

いや、文化祭の時にも生物部の展示見に行ったんだった。



「うわ、びっくりした。」



瀬名先生の突然の大声に思わず私まで驚いてしまった。
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