恋は世界の片隅に【短編集】


自覚をしていない…だと?

そんなバカな。


あの会話は、どう見たって計算しているようにしか見えなかったぞ。


「……あの会話に、意味はなかったの?」

「会話って?有紗、普通におはなししただけだよ」

「カラコンの話は?」

「もしかして聞いてたのー?
でも駄目だよ。教えてあーげないっ」


ペロッと舌を出して、悪戯に微笑む有紗ちゃん。


もう……降参だ。



この子は……

有紗ちゃんは……






ほんまモンの天然かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

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