*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*


私よりも華奢な肩が、くるっと振り返った。

瞳の大きな可愛い子だ。

「……びっくりしたァ」

「……ごめん」

知らない子だし、それだけでやり過ごそうとした。でも、意外にもそれで終わらなかった。

「あ、ねぇ待って?……なんか後ろで彼氏が呼んでるみたいだよ?いいの?」

「か、彼氏じゃないから……ッ‼」

つい叫んでしまったら、彼女は可愛い顔にえくぼを作ってクスクス笑った。

「…………そうなんだ?……あのさ、A組の東田さんだよね?」

「…え?」

この子、私を知っている?

でも私はまったく記憶にない。こんなに可愛いかったら一度会えば忘れないのに。

「ごめん…………えっと…………?」

「あ、私ね、茜っていうの」

「…………"茜"?」
< 220 / 578 >

この作品をシェア

pagetop