*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
私よりも華奢な肩が、くるっと振り返った。
瞳の大きな可愛い子だ。
「……びっくりしたァ」
「……ごめん」
知らない子だし、それだけでやり過ごそうとした。でも、意外にもそれで終わらなかった。
「あ、ねぇ待って?……なんか後ろで彼氏が呼んでるみたいだよ?いいの?」
「か、彼氏じゃないから……ッ‼」
つい叫んでしまったら、彼女は可愛い顔にえくぼを作ってクスクス笑った。
「…………そうなんだ?……あのさ、A組の東田さんだよね?」
「…え?」
この子、私を知っている?
でも私はまったく記憶にない。こんなに可愛いかったら一度会えば忘れないのに。
「ごめん…………えっと…………?」
「あ、私ね、茜っていうの」
「…………"茜"?」