*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「うん。ごめんね」
「ほんっとに勝手だよね」
「ごめん、こんなワガママなオレで、ホントごめん」
「あきれてものが言えないんだけど」
「ごめんね、こんなに好きで、……ごめん」
「ぜんぜんカッコ良くないよ」
「……うん、ごめん。カッコいいこと言えなくてごめん!」
何度も謝ると、固かった千歳の表情がふっとやわらいだ。
「………私も好き」
「……………………ちとせ」
「悔しいけど……好きッ……」
千歳の腕がオレの首に巻きついた。柔らかな香りのする身体を思いきり抱きしめた。
「…………うれしい……私を守って…………でもその代わり、竜憧くんのことは私が守るから……ね」