私の恋が終わるまで
先輩は頭もよかったから
私たちが住んでいる地域で
一番頭がいい高校に見事合格した
もう会えなくなるだ…
この放送室に来ても会えない
あの低い眠そうな声も
浅く椅子に座っている姿も
もう見られなくなるんだ
悲しいはずなのに涙は出てこなかった
私は放送室を出て
鞄を取りに教室に向かった
すると友達のサキコが私に抱き着いてきた
「サキコ?どうしたの?」
「コジマ先生いなくなっちゃうよ…」
「クロユリ高校に移動だっけ?
サキコ、コジマ先生大好きだったもんね」
よしよしって私はサキコの頭を撫でた
サキコは泣いていた
本当にサキコは先生が大好きだったんだ
「絹も泣いていいんだよ?」
「え?」
「絹だって、中島先輩いなくなっちゃうじゃん
あんなに先輩に会うと幸せそうだったじゃん
なんでそんなに我慢してるの?
泣けばいいのに、悲しいくせに」
「サキコ…私、本当に先輩が好き
明日、思いだけでも伝えるよ」
私は泣いていた
心の中で先輩ってなんども言った
これからも会いたい
卒業しないでって思って泣いた