天満堂へようこそ
店の片付けと品出しを終え、一旦部屋に戻ろうとするが、結月の部屋に来るように言われた。

「紹介しておく。コイツは私の世話係だった、ユーリだ」

「今もお世話係の、ユーリ・フランシスでございます。」

「多部 奏太です」

「で、私はいつまで…」

「正月明けまで。無理か?」

「いえ、姫が帰られるまではおそばにいても構わないのですが?」

「残念だったな。帰らん」

「その子供ですか?連れ帰れば良いではないですか」

「馬鹿か?奏太は人間だ。どうだ見る目があるだるう」

「見た目だけは。中身も少々」

「なんの値踏みっすか!
俺腹減ったんでムーと飯食いますけど」

「ほら、怒らせた」

「悪気があるわけでは…奏太様本当に申し訳ございません」

「様?」
< 163 / 194 >

この作品をシェア

pagetop