ろ う そ く
「やっぱ、忘れられへんなぁ…」
そんな気持ちが出てしまったのか、二週間で私はフラれた。
「俺の事、好きじゃないやろ?」って。
私が武山のこと思い出して、ぼーっとしてたから悪いねん。
昭希がいなくなった私の周りには、誰もいなくなった。
私は一人、人込みの中を歩いた。
死んだような目で、周りを見ずにただひたすらと歩き続けた。
「‥…美輝!!?美輝やんな!?」
そんな時、目の前にあらわれたのは‥
絢音やった。