ろ う そ く

「やっぱ、忘れられへんなぁ…」



そんな気持ちが出てしまったのか、二週間で私はフラれた。



「俺の事、好きじゃないやろ?」って。


私が武山のこと思い出して、ぼーっとしてたから悪いねん。



昭希がいなくなった私の周りには、誰もいなくなった。




私は一人、人込みの中を歩いた。



死んだような目で、周りを見ずにただひたすらと歩き続けた。



「‥…美輝!!?美輝やんな!?」



そんな時、目の前にあらわれたのは‥


絢音やった。


< 35 / 221 >

この作品をシェア

pagetop