ろ う そ く

病院の受付の人に病室を聞き、慌ててそこへ行くと、何本ものチューブを身体につけた、痛々しい姿のおじいちゃんが居た。



「…おじいちゃん!!」



横には眠るおじいちゃんを、心配そうに見つめるおばあちゃんが居た。



「美輝。」



おじいちゃんの病気は糖尿病で、悪くなると失明するほどの怖い病気やった。



「美輝か…?」



微かな声と共に、おじいちゃんの目が開いた。



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