天満堂へようこそ -2-
「よし、じゃあまずは奏太の回復にユーリ・ムーを置いていく。
母よ、多少の攻撃魔法はまだ使えるか?」と、のんびり紅茶を飲んでいる母を見る。

「ええ、貴方にはかなわないけれどね」と微笑むが、本来魔力も多く補助・回復魔法よりも攻撃に特化していたはずだ。
昔の遊びといえば、母と狩りに出て弓矢ではなく魔法で鳥を撃ち落とす競走などしたものだ。
おっとりしているのに恐ろしい……

「天王はここに居てもらいたいが……どうする?」

答えは否だろう。
自分の息子の事だ。天界も放っておけはしないだろう。

「儂は戻る。天界を何日も開けるわけにはいかんでな」

「親父の代わりに発言したいんだが、魔界は奏太に関しては関与しない。魔界の血はないが、天・幻と争うつもりは無い。結月の保護下で生活させる事を提案する。会いたければ人間界に来ればいいだけだ」

「では、儂もそうすることにしよう。
リアムのことなんだが……」
< 141 / 196 >

この作品をシェア

pagetop