難波少女、千佳
さっき指示をしていた若い女の先生に話しかけられた。




「うん、1年生やで。うちら、どこ行くん?」





と、春は慣れなれしく話しかけた。



「あっ敬語を使ってない‥から、明らか1年生やな。」



なんて、嫌味っぽく言われた。





「そうですよ、1年生ですよ。」




春はカチンと来たらしく、言い返した。やっぱり、春はあほや。こういう時は・・




「すみません、わたしたちは何処に行けばいいですか?」




やっぱ、敬語を使わなアカンやろぉ。





「1年はまず、教室待機。はい、これ。」




と、紙を渡された。やっぱ、期待通り優しなった。ぷぷッ、単純やなぁ。




「何これ?」




春とうちは顔を見合わせて言うた。




「クラス表。自分の名前があると思うから、そのクラスに行ってな。」



「「はーい!」」




うちらは目を合わせ、声をそろえて、元気よくにこやかに言うた。だって、うちら同クラやもん!これって、いわゆる運命では!?
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