ツンデレ地味子の両手に華?!
…しばらくして、ようやく落ち着いた私は、部屋に入り、鞄の中から携帯を取り出した。

…その時、同時に四角い紙が落ちた。

「…何これ?」

見に覚えのないそれを取り上げて、みてみた。

『ヘアサロン miu 代表取締役 三浦 彰人』

と、書かれた名刺。

「…みうらあきと?」

誰?いつこんなものが紛れ込んだのか?

…しばし、考える。

「…ぁ、あー!」

…も、もしかして、これって、あの、ナンパ男?

私に近づいた時に、入れたんだろうか?

私はまじまじとそれを見つめる。

そして、あの時の、ナンパ男の言葉を思い出す。

『俺が綺麗にしてやろうか?』

…これを見たら、その言葉が自然と納得できる気がする。

きっと、彼は、美容師なんだろう。

「…でも、だからってあんな」

ナンパみたいなことしなくたって。

…あんな男の言葉なんて、鵜呑みにするわけ。

私はそれをテーブルの上に無造作に置くと、立ち上がり、着替えを持つと、お風呂に向かった。


…その夜。

私はとんでもない夢を見た。

顔は覚えていないが、誰かが自分にキスする夢。

…正直目覚めが悪かった。

「…何て夢」

…こんな夢見たの初めてだ。

最近の私はなんだか、変だ。

私は、ブンブンと首を降って、夢を吹き飛ばした。
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