ツンデレ地味子の両手に華?!
☆地味子だって、綺麗になりたい
…それから週末まで、私は、仕事に没頭した。たけちゃんのことも、あの男の事も、考えないようにして。

そして迎えた週末。私は一人で、本屋に来ていた。

好きな作家の本を数冊持ちながら、店内をうろうろ。

本当に本が好きだ。この本の匂いも、好きだ。

…。

私は一冊の雑誌の前で、足を止めた。

『ヘアサロン特集miu 代表取締役三浦彰人』


それは、ヘアサロン関係の雑誌だった。

あの男が表紙でポージングした、写真。

いかにも絵になるそれを、私は取り上げまじまじと見つめる。

「…ただのナンパ男じゃなかったんだ」

思わず本音がポツリ。

…。

私はなぜか、その雑誌も一緒に購入してしまった。

本屋から程近くの喫茶店に入った私は、本を読みふけった。

…気がつけば薄暗くなっていて、どんだけ本好きだよ!と、心の中で突っ込みをいれた。


店を出て、ブラブラと街中を歩いていると、一見の店を発見。

…雑誌に出ていたmiu だ。

少し離れたところから中をうかがってみる。

…あの男はいないようだ。

私はホッと溜め息をつき、家路につこうと体を反転させた。

「…ぁ」

私は顔をひきつらせた。

何てことだ。

「ヘアサロン来てくれたんだ。嬉しいな」

そう言ってるのに、何だかその笑顔は、冷たく感じた。

「べ、別に来た訳じゃ!って、ちょっと」

…私の言葉など完全無視で、手を引っ張られ店内へ。
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