その恋、あと3センチ





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「おはようございます」





「おはよー」







昨日言われた通り今日も学校へ。






昨日の帰り際の時を思い出すと恥ずかしくて隠れたくもなるが、きっと先生はそんな事ないだろうから、私もポーカーフェイスを崩さない。








.........先生は、どうしてあんな事するんだろう。






先生と出会ったばかりの頃からの疑問だ。









でも、聞けるわけもなくて。










「今日は英語からな。」



「わかりました」







私は英語を開く。







英語って難しい。





だいぶ苦手だ。







ちらりと先生を盗み見る。






すると目が合ってしまった。






「何?ご褒美ほしいの?」





するとニヤリと先生が言った。






熱くなる自分の顔を見られたくなくて、私は俯いた。







「いりません!」









「俺は欲しいけどね。
勉強教えてあげてるんだもん」








それがあんたの仕事だ!











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