その恋、あと3センチ
放課後、私は教室の掃除をいつも通り終わらせ、先生の教室に行った。
コンコン
ドアを叩いてそのまま開ける。
確認、という行為が忘れ去られている。
「お。来たかー」
「どーも」
ドアを閉めると、先生の向かい側に座った。
「あ。そうだ。
先生、この前は傘ありがとうございました。
助かりました」
そしてかばんから先生の折りたたみ傘を出して渡した。
「あぁ。そりゃよかった」
「今日はなにもないんで、勉強ちゃんとします!」
この前は集中出来ずに帰っちゃったから。
今日は大丈夫。
「じゃあどんどんやるから。」
黒い笑顔で言った先生に、やっぱり寒気が。
「...........はい」