その恋、あと3センチ










コンコン



「失礼します。」




「どーぞー」




今日はなんとなく、先生からの返事を待ってみた。





ガラガラ......





「テストおつかれさん」




「おつかれさまでした。
ありがとうございました。」




深々とお辞儀をする。




「俺は仕事しただけだけどねー」



カタカタとパソコンを弄りながら答える先生。




「今日は何したらいいですか?」




「ん。ここの掃除してくんない?
ホコリたまってきた」




「はーい」




「.......」





「............なんですか?」





私がカバンを置いて掃除を始めようとすると、先生がじっと見てくる。





「いーや。
元気ないなと思ったんだけど、気のせいか」




察しがはやいよ先生。



さっきいろいろ考えてたら気分下がっちゃった。




「そんなことないですよ」




精一杯笑顔を作った。




「ふーん?」





私はそうやって首を傾げる先生を放っておき、掃除を始めた。





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