銀木犀

ある日のこと。


周りの友人たちが捕まらず、スーツ遊びも飽きて、二人で夕飯を食べてた。


このまま帰ってもつまんないし、誰かにいたずらを仕掛けようということになった。


ターゲットはユカのお母さん。


僕はお母さんにも何度も会っており、可愛がってもらっていた。


夜中にパジャマに半纏姿で家に入れてもらったこともある。


ただし、居間までだったが。


まあ、そんなお母さんだったから思い立ったのだが、人の親になった今、自分がしたことが恐ろしい。
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