爆発まで残り5分となりました
「爆発事件」
何件ものサイトがあったり、記事があったり、被害者の遺族の声があった。
スクロールして読んでいくうちに、目には溢れんばかりの涙が溜まっていく。
───殺さないでくれ。
───死んだなんて言わないでくれ。
───もうやめろ、二度とするな。
────返して。
───────返してくれ。
「優美を、返せよ……───」
それっきりだった。俺はキーボードに伏せて、声を殺して泣いた。
冷たい涙が頬をなぞるのを感じながら、眠りについた。