爆発まで残り5分となりました
「嫌……いや!いやあぁっ!!」
ボロボロと涙が溢れる。
血の気を失った朱美の顔に、大粒の涙が落ちた。つうっと、さらさらの肌を伝っていく。
ぐわんぐわんと頭を激しく揺らして、朱美の体も激しく揺する。
「朱美いいぃぃぃっ!!!」
廊下に響き渡った私の声。
朱美はもう帰ってこない。もう、朱美はいない。だって、───
「伏せろォッ!!!──夏仍っ!!」
悠真の声が聞こえた途端、力が抜けてその場に腰を落とした。
直後聞こえた銃声が、頭上でまだ舞う髪を掠める。プツプツと、数本が切れた。