爆発まで残り5分となりました
悠真がそう言ったのかは、分からなかった。ほとんど、口だけ動いていたよう。
最後に───悠真が笑っていたのは、気のせいだったのだろうか。
人影ひとつなくなった道に、ひとり取り残される。
空が割れる。
視界がぼやけて、目の前の世界が壊れ始めた。
制服の袖口から、汚れた青い布のようなものが、地面に落ちる。
同時に腰を落として、私は声をあげて泣き出した。
ふと、汐見さんと交わした約束を思い出す。
あの時の会話が、頭の中で再生される。
『もし、私が死んだら……』