年下でもいいですか?
それから二週間が経ち、朋ちゃんは一般病棟へと移った。
初公判も終わり、このままでいくと3回目ですぐに判決が出ると聞かされた。


朋ちゃんはまだ入院したまま。
出会ったときは初夏だったのにもう冬だ。
「俺たちも後から行くから」と、みんなに見送られ、
裁判所へ行く。
朋ちゃんは起き上がれるようにはなったが、
まだ、うまく言葉が出てこない状態だ。
退院は裁判が終わってからにすると先生も言っていたので、
早く終わらせて家に迎えてあげたい。

弁護士事務所の人とも挨拶をし、
奥田に状況を説明する。

「わかった。
どのくらいの刑かはわからないが、
反省の色もないし実刑だと思う」

「あぁ」

開廷し、中にはいると目の前に手錠をかけられた木村さんが座っている。
傍聴席には3人が来ていた。
他にも課長と部長の姿もある。

目の前は見たくなかったが、視線を感じてそちらを向くと、
笑顔で手を振ってくる。

やっぱりあのこの頭の中はお花畑だ...
ため息が出そうになったが、口が動いているので見ていると、

''あ・い・し・て・る’’

はぁ?お前は何を考えているんだ?
今、朋ちゃんがどうなってるかはわかってんだろ?
と声に出して言いたかったが、何とか我慢する。

横にいた奥田も気づいていたのか、
無視しろと言われてしまった。
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