年下でもいいですか?
日常
会社へ戻ると、部長も長谷川も居たため、明日退院できることを報告する。

「すいませんが、有休の件......」

「わかっとるよ。
前から聞いてたからね。
全部で10日だけど、足りるのかね?」

「はい。
その期間だけでどうにかなることではないと思うんですが、その後の通院でお昼頃に抜けさせて貰うこともあるので」

「それは構わんよ。
今までも仕事はちゃんとした上での事であったし、今回の事は役員会議でも話題になったからね」

「そうなんですか?」

「知らないのはお前くらいだ!」と長谷川に言われる。

「木村さんの解雇の件や、入江さんの入院の件もあったし、それが事件性があるとなれば、会社としても黙っている訳にはいかないし、入江さんには会社から見舞金もでるはずだよ。
休暇ではなく、病気による休職扱いに決まったから。」

「ありがとうございます」

「結婚するのかね?」

「それはまだ決まっていませんが。俺はすぐにでも良いんですけど」

「大事にしてあげなさい。
今日はもういいよ。
私たちも残りの仕事片付けに来ただけだからね。
早く帰って準備しておいてあげなさい」

お礼を言い会社を後にする。
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