年下でもいいですか?
箱を開けるとネクタイだった。

土日で選びにいってくれたらしい。

「いつも暗い感じのばかりだったし好みもあるとは思うんだけど...」

「夏らしくていい色!」

「ネクタイってなにか知ってる?」

「ワイシャツにつけるもの...」

「そうじゃなくて、昔はあなたに首ったけとか、
私のものって意味があったんだって。
意外に私寂しがりやだし、まだ...信じられないってゆうか...」

「三本あるから毎日交代でつける。
それで安心する?」

「する...」

下を向いて照れてるのがまた可愛かったので、
思いきって椅子を近づけて、軽くくっついて手を握る。
てまでも小さくて可愛いが、そういえば本当に小さいなと思って、身長何㎝?と聞く。

「155~156の間...ても小さいし...
ちっさいとか思ったでしょ?」

「思った。
俺が175だから20㎝違うんだね。」

「そうなるね...
身長伸びないかなぁ?」

「20過ぎたらもう無理でしょ?
それに、すっぽりと腕の中に収まっていい感じ。」と抱きつく。

「ちょっと...人前だし...」

「俺は気にしない。」

「私は照れる!」

「じゃぁいいんだ。」

「いいけど良くない。」
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