向日葵の下で口付けを
いっしょの憂鬱
目を覚まして今日も、またいつもと変わらない一日が始まる。

エノがここに来てから、もう五ヶ月が過ぎた。

すっかりここに馴染んだ旅人は、あいも変わらず愛しい顔で眠っている。

窓から見下ろせば、まだ暗い道に植えられた低木が夏の雨に濡れていた。

身支度を済ませて、愛しい人に小さく「行ってきます」と伝えて一階に向かった。
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