ガラクタ♂♀狂想曲

「………ねえデンちゃん、あのさ?」

「なに?」


頭の中が真っ白。


「なにぼんやりしてんの? ほらショコちゃん。お湯が張るまで、あっちで飲もー」


そしてリビングのほうへ私の背中を押す。されるがまま足を運ぶけれど、私の頭の中は何度も足し算をしていた。


「じゅうって"じゅう"のこと?」

「どういう意味?」


ちょっと待って、頭が回らない。ひとまずデンちゃんの年は20歳だ。ということは、


「———瑠美ちゃんって、さんじゅう?」

「そだよ」


ど、どんだけ!
しかもアシカって…。まさか本物の天然とか?
いやだけど、計算とか。


「ショコちゃん?」

「……は、はい?」

「あはは。なに、どした?」

「い、いやぁ…、あはははははは」

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