例えば危ない橋だったとして
黒澤くんの上で、その熱いキスに応える。
激しく求めるような、口づけ。
お互いの荒い息遣いが聞こえる。
頭に血が上って、くらくらしてくる感覚。
彼女じゃないから、出しゃばったら駄目だよね……。
だけど、こんな愛おしそうなキスされたら……。
勘違いしてしまう。黒澤くんがわたしを必要としてくれたように、錯覚してしまうよ。
黒澤くんの指先が、背筋を這う。
そのまま腰へと降りて行き、スカートの上からお尻と脚の境目をなぞった。
「ひぁっ」
変な声が漏れてしまって、顔から火が出そう。
駄目だ。これ以上、際どいところに触れられたら……理性を保てる自信がない。
「っも、駄目……」
わたしは力を込めて身体を黒澤くんから引き剥がした。
大体昼間から、何てことをしてるんだろう……
背を向けて呼吸を整えていると、背後から腕が伸びて来た。
首元を、黒澤くんの両腕が交差する。
「……ごめん、やり過ぎた?」
「……ううん」
否定してしまったのは、本心だと思った。
黒澤くんは、わたしの髪にキスを降らせて、立ち上がった。
「行くわ。充電出来たし」
照れたような微笑みを向けて、わたしの頭のてっぺんに触れて出て行った。
わたしは黒澤くんに触れられた髪をなぞりながら、少しだけ余韻に浸った。
そして、頬の赤みが鎮まるように努力した。