好きが涙に変わって溢れてく。
カバンないということは、つまりスマホも財布もないから手ぶらってこと。
誰にも連絡取れない。
このままじゃ迷子……
「そんなの無理……」
あいつ……ホントにどこいったのよ‼
しかもたった数分のうちに。
もしかして、驚かそうとしてどこかに隠れてるのかも……。
「魁?」
周辺を片っ端から探してみるけど、どこにもいない。
それに、うろうろしてるだけだから周りの人から変な目で見られるし。
何も持ってないから尚更。
私は気まずくなって、人目を避けるようにその場から離れた。