好きが涙に変わって溢れてく。
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「よっ」
坂の途中で声をかけてきたのは魁。
それは凄く懐かしいことだった。
ただ、この何ヶ月かで変わってしまったことは、前とは全く違う関係になってしまったということ。
「おはよ~、桜綾っ」
魁の隣からひょっこりと顔を覗かせたのは明菜。
2人は付き合い出してから、毎日一緒に登校しているようだ。
ヒラヒラと手を振って笑みをむける明菜は、私に自慢しているようにしか見えない。
「……おはよ」
朝から暗くなる光景見せ付けられるなんてね……
2人はそのまま、先を歩いていく。
手を繋いで、会話を楽しんでいる2人の後ろ姿を見ながら校門をくぐるのは本当に苦痛でたまらない。
前みたいに魁に頭叩かれたりちょっかいだされることが物凄く嫌で、あれほど魁に文句言ってたくせに、いざこうなると寂しく感じてたまらない。
好きな気持ちが人一倍溢れていても、人一倍素直じゃない私には、そんなの無意味だった。
「あ!そうだ、課題‼」
教室に着き、かばんの中をあさって今日提出の課題を取り出した。
あ~よかった。忘れてたらまた1人で掃除だよ……
「へー意外‼桜綾がちゃんと課題してきてるなんてっ」
「んなもん1人でまた掃除させられるのが嫌だからに決まってんじゃん。ねー、桜綾?」
そんな身を乗り出して言わなくても……
っていうか、彩葉余計なことをっ
「放っといてよっ。ここの教室を1人で掃除するのがどれだけ苦痛か知らないくせにー」
何回掃いても埃とゴミの群れ。今だってゴチャゴチャしてるし。
まぁ1人で最後まで掃除したことはないけどさ。