好きが涙に変わって溢れてく。
その時聞こえた明菜の声に、私の体はピタリと止まった。
『ねぇ瞳、本当は嬉しいんでしょ?私が彼氏と別れたこと』
その言葉に、全く反応しない私。
確信した明菜は、声を高くして言った。
『だって瞳、ずっと好きだったもんねー?その人のこと。部活の大会で会った時から』
握りしめている手に、力を込める。
……知ってたんだ、やっぱり。
明菜も私と同じ部活だった。
明菜の性格を知っていたからこそ、言わなかったのに。
明菜の言ってることは当たってる。
思い出すだけでおかしくなりそうだ。
じゃあ私、やっぱり利用されてただけなんだ……
『私は、あんな人好きじゃない‼あんたにくれてよかったよ‼』
勢い良くドアを閉めて、私は走るように明菜の家から出た。
ただ笑う明菜から離れたくて――……
.