好きが涙に変わって溢れてく。
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「ほんとに……明菜は……」
初めて知った明菜の本性。
全てを聞き終えた私たちは、誰もが何も言葉が出ないでいた。
「明菜はね、誰かの好きな人を奪って自分が1番だと思いたいの。常に上にいたいのよ」
あんなに優しい子が、そんな最低な性格してるだなんて……
「桜綾……それを聞いてもまだ、明菜のこと信じたい?」
瞳の問いかけに、私はブンブンと首を振った。
「信じられない……信じられるはずがないよ‼」
出来ることなら、嘘であってほしかった。
けれどそこまで明確なら、疑う余地もない。
どうしよう……このままじゃ、魁と明菜が付き合うの?
「そんな人に、魁を渡したくない。だけど、どうしたらいいの……?」
魁は明菜が好きなんだから、もう両思いなんじゃない。
どっちかが口にしたら、もう終わり。
私の3年越しの片想いは、そんな最低な人に奪われて終わるの?
「……私、明菜に話してくる‼」
「待って桜綾‼」
駆け出そうとした私の手を、瞳が掴んだ。