さよならの前に。
「美蘭!!!!」


私は後ろを振り向く。


そこには…


「佑くん!」


その場面を見ていた添乗員さんが私に耳打ちをした。


「まだ少し時間がございます。」


そう言って私は佑くんの元へ駆け寄る。


「なんでここに?」


驚きすぎて状況が読み込めない。


すると走ってきたのか息を整えながら佑くんは言った。


「ごめん。俺、本当は美蘭が好きだ。ずっと前から。あのとき俺は勇気もなくて脅されて何も言えなかった。でも横須賀とは別れたし俺は美蘭じゃないとダメみたいだ。」


「え?」


ただその聞こえた音を信じることができなかった。


「美蘭が好きだ。四年後だろうが待ってる。だから俺と付き合ってくれないか?」


佑くんはそう言って小さな箱から指輪を出した。


「まだ付き合えるかわからないけどでも必ず美蘭を迎えに行く。だから婚約指輪受け取ってくれませんか?」


私の好きな星のモチーフの婚約指輪を見て涙がは溢れた。


「その言葉を待ってたよ?私も佑くんが好き。その婚約お受けします。」


そう言った瞬間、私は佑くんに抱きついた。


そう。私はこれを待っていた。


佑くんは私の指に婚約指輪をはめた。


そう。これがきっと私たちの絆。


私は改めて佑くんに抱きついた。


そんな私に佑くんは目を見て言った。


「美蘭愛してる」


そう言って私の唇にキスをした。
< 111 / 125 >

この作品をシェア

pagetop