恋愛体質
平須先生の解散の合図の後、あたしは楽しそうにしゃべっているクラスメイトたちを横目にすぐに教室を出た。

クラスにはすでにグループができている様子で、その中に一人で声をかけに行く勇気があたしにはなかった。

朝登校してきた道を戻りながら、そんな自分に後悔をしていた。

雪菜《あーあ。
帰る前に周りの子らに声かけたらよかった、、。
チキンすぎるやろ、あたし。。。
もうグループとかできとるとか早いやろ。
でも茉莉花とは話せるし、
あたしは一人じゃないけんいっか。
高校デビューとまではいかないけど、
でもあたしここで変わりたい!
過去のあたしを知ってる人はこのクラスにはおらんし、
この学校にやって数人程度やしーー・・》


「そんなに人傷つけて楽しい?」
「嘘つき。」
「もはや存在がきもい〜。」


雪菜《嫌なこと思い出しちゃったな、、。
中学の同級生も何人かはおるってことは校内で顔合わせたりするんやろな、、。
嫌やな。。

でも
大丈夫、
大丈夫。
きっと変われる。
理想の自分に。》
< 4 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop