とあるレンジャーの休日

「ちょっと!」

「好きだ、紫乃」

 耳元で囁かれ、その真剣な声音にやられて、膝から力が抜けそうになった。

「わ、わかったから! ここじゃっ……」

「誰も見てない」

「嘘……」

 紫乃は今、抱きしめられた状態で、歩の肩と腕に視界を塞がれている。
 額や頬に当たるシャツ越しの筋肉や、自分よりも高い体温を感じて、心拍数が異常に上がっていった。

「やっぱりダメ。離して」

「ヤダ。もう少しだけ」

「こんな人目があるところで……っ」

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