Des gouttes de larmes 〜涙の雫〜
恋を忘れた女。。。
なぜ、人は恋に落ち、悩み、苦しむのだろう。




出会わなければよかったのに。と簡単に人は嘆く。




しかし、出会ってしまった2人。
これは運命なんだ。





どんなに泣いても、辛くても、
好きなんだ。本当に好きなんだよ。




私の乾ききった心が彼を欲している。





私は、奈々。地元の短大を卒業して、病院の受付をする28歳。



女子大時代は人並みに恋愛をしてきたつもりだ。見た目も中の上だと思っている。



最近、少し下半身に脂肪がついてきたのは内緒だけど。



ヤバい。ヤバいぞ私。このまま30、40、あっという間にくそばばぁになってしまう。



頭ではわかっているつもりでも、いい出会いなんてそうそうない。



少女漫画的な出会いを期待しているバカな女でもない。



普通に仕事して、普通に遊んで、楽しけれりゃいいじゃん。
そんな普通の毎日を淡々と過ごしていた。



クリスマスも家族と過ごし、大晦日も家でゴロゴロ過ごし、近所の神社に初詣に行く。



毎年同じ過ごし方だ。



『来年もけんちゃんと一緒に初詣に行きたいなぁけんちゃんも同じように思ってくれてる?』




『もちろんだよ俺だって真奈美と一緒に行きたいよずっと一緒にいようね』



はいはい。ごちそうさま。



賽銭待ちのいちゃいちゃしているカップルに対してイライラしなくなった。



昨年は、家族皆健康で、ありがとうございました。今年も家族皆健康でありますようにお願いいたします。



今年は20代最後の年となりますので、いい出会いをお願いいたします。



もう神頼みだ。神様お願いします。



おみくじは吉。微妙。



健康、、、良好



待ち人、、、、こず。



まぁそんなとこだろ。



でも、神様。
そなたの願いを叶えて進ぜようって嘘でもいいから言ってくれよ。



なんてバカな事を思いながら、家路に着いた。
< 1 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop