Des gouttes de larmes 〜涙の雫〜
はぁ〜早く終わらないかな〜。




こういう日に限って、仕事が暇で時間がたつの遅い。




『奈〜々さん。どうしたんですか?さっきから時計ばっかりチラチラみて』




香織が話しかけてきた。




『べ、別に。お腹すいたな〜なんて。』




『さっきお昼食べたばっかりじゃないですか?飴でも食べます?』




そう言うと、サッと飴を出してくれた。




『あ、ありがとう。そういや、この前の誠也君とのご飯どうだったの?』




香織は満面の笑顔でピースサインをしてきた。




『付き合う事になりました♡』




『おぉ〜よかったじゃん』




『ありがとうございます♡奈々さんも頑張ってください♡』




幸せそうな香織を見て、こっちまで幸せな気分になった。




心から祝福できた。




その後、香織のノロケをたっぷり聞かされた。




そうこうしているうちに、終業時間になった。




『ごめん、香織〜今日早く帰るね』




『奈々さん早く帰るの珍しいですね〜。もしかしてデートですか?』




『違うよ〜。別の用事。お疲れ様〜』




香織は誠也君と繋がっているから、絶対バレないようにしないと。




『そうなんですか〜。お疲れ様でした〜』




私は足早にロッカーへ向かい。ケータイを取り出して雄大さんにメールをした。




お疲れ様です!お仕事終わりましたか?
私は今終わりました。時間通りに駅に着けそうです。
今日楽しみにしています(*^^*)




着替えていると、ケータイが鳴った。




from 雄大



お疲れ様!俺も仕事早めに切り上げた(笑)
俺も時間通り行けるよ!
俺も今日楽しみ!
また後でね、気をつけて来てね(^-^)




よかった。雄大さん間に合うみたいだ。
その前に駅でメイクなおさなきゃ。




私は、完全に浮かれた気分で駅に向かった。
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