ヘタレな貴方と強がりな私


手にしたペットボトルは暖かく
思わずほほに当ててしまった


「フロア、寒い?」


背後から掛けられた声に振り向く
もういないと思っていた白戸課長だ


『いえ、大丈夫です』


さっさと席に戻ろうとすると
何故か私の前に立ち、通してくれない


『あ、あの、白戸課長…』


「やっぱり避けられてる」


笑いながら白戸さんは悲しい顔をしている
そんな顔をされる覚えはない
申し訳ないが避けたいのが本音だ


「あの時の事は、すまないと思ってる。でも君という女性に惹かれたのは本当だ」


まさかの謝罪と告白に言葉をなくしてしまう
でも、それは今更だ
あの時、私は確かに傷ついた

< 126 / 397 >

この作品をシェア

pagetop