ヘタレな貴方と強がりな私
手にしたペットボトルは暖かく
思わずほほに当ててしまった
「フロア、寒い?」
背後から掛けられた声に振り向く
もういないと思っていた白戸課長だ
『いえ、大丈夫です』
さっさと席に戻ろうとすると
何故か私の前に立ち、通してくれない
『あ、あの、白戸課長…』
「やっぱり避けられてる」
笑いながら白戸さんは悲しい顔をしている
そんな顔をされる覚えはない
申し訳ないが避けたいのが本音だ
「あの時の事は、すまないと思ってる。でも君という女性に惹かれたのは本当だ」
まさかの謝罪と告白に言葉をなくしてしまう
でも、それは今更だ
あの時、私は確かに傷ついた